女性の割合が多くを占める職種の中で、看護師は比較的高給与なことで知られています。仕事やお金に困らない将来性を考慮して、看護師を志す人も少なくありません。安定という部分を考えるなら、少しでも給与を上げたいのが本音ではないでしょうか。看護師が給与を上げる方法の一つに、転職が挙げられます。とはいえ、給与が高い職場に転職するためには、それなりのスキルを持っている必要があります。そのためには、ぜひ専門性の高い資格を取得することを検討しましょう。

例えば、専門看護師もしくは認定看護師は、専門性の高さを証明する上で取っておきたい資格です。専門看護師は、特定の専門看護分野の知識や技術が高く、患者さんだけでなく、その家族や地域とも連携していく、看護全体のプロといえます。一方、認定看護師は、特定の看護分野の知識や技術があり、質の高い看護を行える人材に与えられる資格です。看護師の指導やサポートも行えることから、看護現場のプロとも言われています。

上記の資格を取得した後、転職活動をする際には、なるべく大きな病院に絞って探した方が良いでしょう。比較的規模の大きい病院の方が、福利厚生や手当が手厚く設定されている可能性が高いからです。しかし、厳密にいうと病院ごとに求人条件は異なります。高給与な求人の中には、残業代を含めた価格設定であったり、夜勤が多く設けられていたりするケースも多いため、落とし穴がないかを注意して探す必要があります。

もし、転職をせずに給与アップを目指したいのなら、看護部長や師長など、管理職になって経験を積む必要があります。実際、管理職になれば業務計画を作成したり、病院長や現場看護師とコミュニケーションを取りながら現場を引っ張っていかなければなりません。看護に対する技術や知識はもちろん必要ですが、強い精神力も求められます。そのため、管理職は誰にでもできるものではありません。ただ、そうした経験を積めば、転職の際に大きな武器となります。管理職として転職するとなれば、飛躍的な給与アップも夢ではありません。